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展覧会

日本の美術工芸 天空の結実

 
日本ギャラリーでは、「日本の美術工芸 天空の結実」 と題する江戸時代から現代までの200年間に、帝室技芸員(ていしつぎげいいん)と人間国宝を含む有名無名の美術工芸家により制作された七宝、金工、陶器、竹工芸など、卓越した美術工芸品を展示する展覧会を開催致します。本展では、宇宙,天上界、神聖な領域 あるいはそこに存在すると考えられてる万物、を題材にした日本の美術工芸作品が多く展示される予定です。
 
本展で特筆すべきは、明治時代、皇室より制作の奨励を受けていた七宝部門の帝室技芸員である、京都七宝の並河靖之, 濤川惣助、安藤重兵衛、林小伝治らの作品の展示です。
 
また、大きな厨子の中に安置された千手観音像ならびに木彫像の数々と、名工錦光山宗兵衛による華麗なる薩摩焼の花瓶 及び 本田与三郎による七宝一対の花瓶は必見です。
 
薩摩焼は、桃山時代に薩摩や大隅(鹿児島県)の窯で朝鮮半島の陶工たちによって始められた焼きもので、日本が初めて参加した慶応3(1867)年のパリ万国博覧会では、単独で参加した薩摩藩が薩摩焼を出品し、高い評価を受けています。当時、京都の錦光山と大阪の藪明山は、優れた作品を生み出すことで知られ、窯がなくなった今もなお、世界中で愛好されています。
 
更には、京都での象嵌細工師の第一人者だった駒井音次郎の作品を展示いたします。音次郎は、海外輸出で頭角を現し、その鉄に金銀を細密に象嵌する技巧は、欧米で評判になりました。
 
是非、ご来場頂き、世界に誇る最高峰レベルの技術、芸術性を展示作品に見出し、お楽しみ頂ければ幸いです。
 
主催 Oriental Treasure Box and Orientations Gallery
 
写真キャプション: 厨子千手観音
 
■ 特別講演会
ロスアンゼルスカウンティ美術館 日本美術学芸員のホリス・ゴダ-ル女史氏をお迎えし、「日本の美術工芸-神々に仕える想像上あるいは実存する動物達」についてお話を伺いする予定です。
日時:2016年3月14日(月) 午後4時から午後5時
入場無料 (要予約):日本クラブ事務局本多まで yhonda@nipponclub.org

会期 3/12-19, 2016
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