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和紙の芸術表現: 伝統から未来へ
会期 2025年1月30日(木)〜2月21日(金)
写真左:照明作品「Irises Ⅲ」
作家: 柴崎幸次 / 素材: 和紙、アクリル、ランプ / サイズ: 80 × 80 × 740mm / 制作年: 2019
背景の作品「Checkered Tapestry 2」
作家: 柴崎幸次 / 素材: 和紙タペストリー / サイズ: 900 × 4000mm / 制作年: 2022
写真右:照明作品 「Image of Broken Hanging Wheel」
作家: 柴崎幸次 / 素材: 和紙、アクリル、ランプ / サイズ: 400 × 80 × 800mm / 制作年: 2018
背景の作品 「Flowers and Flowing Water」
作家: 鈴木美佳子 / 素材: 和紙タペストリー / サイズ: 940 × 1850mm / 制作年: 2018
本展では、和紙がもたらす日本独自の芸術表現を体感いただけます。柔らかな光を通して「侘び」の美を感じさせる和紙の照明インスタレーションや、時代の移ろいを映し出す型紙が表現する「寂び」の静けさと奥深さをご堪能ください。
和紙は奈良時代にその技術が確立され、約1400年にわたり日本文化の基盤を築いてきました。その独特な美しさは、日本国内だけでなく、19世紀のジャポニズム運動を通じて西洋の芸術にも多大な影響を与えました。特に、千代紙や型紙のデザインはフランスのモネやゴッホといった芸術家たちにインスピレーションを与え、アール・ヌーヴォーやアーツ・アンド・クラフツ運動に新たな美的視点をもたらしました。
また、和紙文化はその素朴さと独創性を兼ね備え、多様な美しさを通して今もなお新たな芸術表現を生み出し続けています。本展を通じて、和紙が紡ぐ伝統の深みと未来への可能性をぜひお楽しみください。
●和紙を使った照明インスタレーションが「侘び」の美しさを体現。
●型紙や千代紙が表現する「寂び」の静けさと歴史の深みを堪能。
●千代紙や型紙がジャポニズムを通じて世界の芸術やデザインに与えた影響を再発見。
●廃材を活用した現代的な和紙作品が、持続可能な未来を示唆。
●暗闇に隠れた「子鬼」の遊び心あふれる展示が、来場者を楽しませます。
写真左:装飾紙 「Ryou-shi」
作家: 鈴木美佳子 / 素材: 和紙、金箔、プラチナ箔 / サイズ: 370 × 270mm / 制作年: 2022
写真右:オブジェ 「冬 (Winter)」
作家: 鈴木美佳子 / 素材: 黒檀 / 切金 / サイズ: h170 × φ280mm / 制作年: 2024
主催: 日本クラブ
協賛: J.C.C. Fund
後援: 紙の温度、文溪堂工房・大柳久栄、小津和紙、愛知県立芸術大学
監修: 柴崎 幸次
キュレーター: 林 祥子