展覧会
野口勝宏写真展 「福島の花」
日本ギャラリーでは、50年の歴史を持つニコンフォトコンテスト(2014-2015)の写真部門において、日本人として初のグランプリを受賞した福島在住の写真家・野口勝宏による写真展を開催致します。
東日本大震災により、自然の猛威を目の当たりにした野口。当時の混沌とした不安を癒したのは、かつて見過ごしてきた身近な「福島の花」でした。あの日を境に、日々休むことなくシャッターを切り続けた野口が、ファインダーを通して再発見し、未来へと託したいと願う「福島の花」の逞しく美しい生命のきらめきをご紹介します。
被写体の背景から意識を切り離して鑑賞できる野口の作品は、花や葉、あるいは枝そのものが持つフォルムや色彩の複雑な美しさに気づかせてくれます。また、光と影が織りなす花の表現は野口の自然の造形物への深い敬意から生まれたものと言えます。作品の中の花は見る人の記憶の中で咲く花へとリンクし、忘れかけていた懐かしさを呼び起こします。
現在野口は、言葉の壁や国や文化、立場の違いさえも超えて共感しあえる花の歓びを、少しでも多くの方に感じて欲しいという思いにつき動かされて活動しています。「福島の花」を通じて、福島が美しい花咲く場所であることを知って頂き、そこで暮らす人々がふるさとへの誇りを持ち続けていることを想像して頂けることを願っています。
是非、ご来場を頂き、独自の技法で撮影された、色とりどりに咲く美しい福島の花の数々をご観賞下さい。
野口勝宏 Katsuhiro Noguchi
1959年福島県猪苗代町生まれ。写真家。2012年オランダ国際園芸博「フロリアード」日本政府館にて「福島の花」が紹介される。2014年〜2016年開催の福島県観光キャンペーン「福が満開、福のしま。」においてJR東日本のメインイメージに採用される。ポスター・駅構内装飾・ラッピング車両を花の作品でデザイン。2016年5月より就航したANA特別塗装機「東北フラワージェット」(ボーイング737-800)の機体を東北の花作品でデザイン。キヤノンギャラリー銀座・大阪・仙台・札幌他、成田国際空港他で写真展開催。著書に「ここは花の島」(帯文 谷川俊太郎)、「生きている生きてゆく」(ビッグパレットふくしま避難所記刊行委員会編)など。
第35回 Nikon Photo Contest 2014-2015 Still Photo部門 グランプリ受賞。2019年5月写真集「Fukushima Flowers」(玄光社)刊行。日本記者クラブ会員 Japan National Press Club (JNPC)。日本広告写真家協会会員 Japan Advertising Photographers’ Association (APA)
会期 | 5/23 (Thu)-5/30 (Thu) |
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開催時間 | Tuesday-Friday 10:00 am-6:00 pm Saturday 10:00 am-5:00 pm Closed on Sunday and Monday |
場所 | The Nippon Gallery at the Nippon Club 145 West 57th Street, New York, NY 10019 (7th Floor) |
入館料 | Free |
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