展覧会
近藤朱鳳 & 朱鳳日本倶楽部書作展「伝承と創造」
日本ギャラリーでは、9月25日(火)より、書道家近藤朱鳳による日本ギャラリー3度目の書作展「伝承と創造」を開催いたします。朱鳳が書道指導をしてきた50年の節目にあたる今年は、日本朱鳳倶楽部会員の作品も展示致します。
近藤朱鳳の祖先は、江戸時代14代将軍徳川家茂に儒学や書道を教えた近藤雀山です。雀山の曾孫で伝統書道家の近藤露石は朱鳳の父であり、書道の師。祖先から中国の古典を伝承し、その筆法を伝え続けてきた朱鳳は、今年中国が開催した「国際書画篆刻名家邀請展」に選出されました。
朱鳳が一貫して守って来たことは、「古い芸を真似、新しい芸を工夫するにせよ、決して先人の残した伝統を邪道に貶める事があってはならない」と言う風姿花伝の言葉です。
本展では「風姿花伝」をモチーフにしたもの、王羲之の蘭亭序、竹筆で揮毫した大書「創」のほか、朱鳳倶楽部の会員による創作作品を展示する予定です。
また、朱鳳が18年間書道指導をしてきた社会福祉法人育夢糸をかし(障害福祉サービス)のメンバーによる作品も展示します。その中には 国際的アートプロジェクトでの受賞作も有ります。
更には、ジュエリーデザイナー吉田裕子氏のジュエリーと書のコラボレーションは、新たなアートの世界への挑戦となりました。「先人の残した大切な心が 一人一人の新たな表現の中に生かされて行くことを切に願っています」と、朱鳳は本展にかける意気込みを話します。
会期:2018年9月25日(火)-10月1日(月)
場所:日本クラブ7階日本ギャラリー
時間:月~金 10:00 am~6:00 pm
土 10:00 am~5:00 pm・日曜休館
■ギャラリートーク/ 書道パフォーマンス
日本胡弓学会の会長である李 亜輝氏の胡弓の演奏に合わせて、近藤朱鳳氏が即興で漢詩を揮毫します。
日時:2018年9月29日(土) 1:30 pm~3:00 pm
入場無料:(要予約):日本クラブ事務局本多まで yhonda@nipponclub.org
近藤朱鳳 (こんどう しゅほう)
朱鳳のルーツは遡ること江戸時代、江戸幕府第14代征夷大将軍 徳川家茂に儒学や書道を教えていた近藤雀山である。文献によると雀山は、儒学・書道のみならず、あらゆる芸術文化に精通していた人物としての記述がある。雀山は江戸幕府崩壊後、今の静岡県富士宮市に芙蓉学塾を開き、多くの優れた人材を輩出した。 また雀山の妻・君子は、明治天皇の妃・昭憲皇太后の和歌の師でもあったと伝えられている。雀山の曾孫にあたる近藤露石は、朱鳳の父であり書の師である。露石の父は、京都嵯峨野において金森流抹茶総家として活動していた芙雪庵幽芳齋である。伝統書家であった父・露石より書の素晴らしさを学び、伝統的な「書」を継承しつつ研鑽を続け朱鳳の「書」の世界を確立した。その「書」は世界でも芸術として高く評価されている。
李 亜輝 (り あき)
日本二胡(胡弓)学会理事。日本二胡振興会理事。二胡演奏家、二胡指導者として 合奏団の指導監督の一方で日中文化芸術交流、異文化交流など多数の社会貢献活動を実施している。日本では、朱鳳との二十年に亘るパフォーマンス活動の中で、本展へのご協力となった。
社会福祉法人育夢(はぐくむ)糸をかし
社会福祉法人育夢(はぐくむ)糸をかし(障害福祉サービス)は、1993年に障害のある人たちの活動拠点作りの準備をはじめ、開所当初から人形劇や音楽パフォーマンスなどに取り組み、仲間と共に表現することの楽しさを積み上げ、自信の回復に努めてきた。 2006年より、書道家近藤朱鳳との出会いにより、筆を執り文字を描く体験を通して新たな自己表現の楽しみを得る事ができるようになった。2013年、障害国際交流センタービッグ・アイで開催されたアートプロジェクトへの応募において、複数の作品が受賞。 2018年1月に、糸をかし創設25周年と近藤朱鳳書歴50周年記念としてコラボ書作品展「よろこべば」を開催。この度の日本クラブでの出展を通して、様々な人との出会いの中で発揮された個々の素晴らしい作品を『糸をかし天性の創造』と題し、展示する。
会期 | 9/25(火)~10/1(月) |
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開催時間 | 月~金 10:00~18:00 土 10:00~17:00 日曜休館 |
場所 | 日本クラブ7階 日本ギャラリー |
入館料 | 無料 |
詳細 |