海の日芸術祭 in ニューヨーク

1995年、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを趣旨に、７月の第３月曜日が「海の日」に制定されました。20年後の2015年海の日に、〈ここ福島で生きる〉を合言葉に、福島県在住の４人のアーティストが中心となり「海の日芸術祭」が誕生しました。発足から3年目の今年、海の日芸術祭は太平洋を渡り、ニューヨークで展覧会を開催することになりました。

実行委員代表で画家のなまため氏は、「東日本大震災から６年が過ぎましたが、津波、放射能災害の復興途上の中、亡くなった方々への鎮魂と、また命を育む海への感謝の気持ちで、芸術祭を続けていきたいと思います。〈福島で生きる〉を合言葉に、世界に向かって発信していこうと思います。単に文化活動という甘い言葉ではなく、世界にまっすぐ向かっていく力強い展開を考えています」と、ニューヨーク展での抱負を語っています。

本展では芸術祭の中心メンバーであるなまため氏と彫刻家で福島大学教授の新井浩氏、郡山市在住の画家で郡山女子大学短期大学部教授の浅野アキラ氏、画家・吉田成寿氏、４人の作品と、公募で選ばれた42人の芸術家による38点の平面作品と、4点の立体作品を展示予定です。

東日本大震災以降の心の復興と、福島における新しい文化芸術の発展、更には、日本の現代美術を世界に発信していければと、実行委員たちは意気込んでいます。
皆様のご来場をお待ち申し上げております。