展覧会
村上美穂洋画展「上昇する林檎たち」
日本ギャラリーでは、林檎をモチーフに、鮮やかな「赤」の世界を描く、神戸在住の洋画家、村上美穂氏の展覧会を開催致します。
村上氏は1995年に阪神・淡路大震災を体験したのをきっかけに、人間の「心」を林檎に投影した作品を描くようになります。そして、「林檎」の世界を過剰なまでに追い続けます。「自分の心の中を表現する上で、自分自身という人間を描くよりも、誰もが知っている一般的なもので描いた方がよりストレートに理解されるのではと思い、世界中何処に行っても馴染みがあり、何時の季節でも手に入り、自然の物で、丸く、情熱的な赤い林檎で、心、魂、愛を描き続けています」と村上氏は言います。
鮮烈な「赤」が主構成の作品群ですが、「赤」は元気になれる色です。活力、躍動感を象徴する色です。血液や炎のイメージから、愛情、情熱を連想させます。構図では遠近法を無視し、同じ大きさの球体を重ね描くことで、それが次々と増幅し、溢れ、回転しながら上昇していく感覚を得ることができます。平面から立体へ、そして次元を超えた世界へと昇華し、画面からほとばしるエネルギーを受けて、情熱、躍動、愛を生み出していきます。観る者は、不思議なほどの生命観と躍動感を感得し、身体の底から生きる歓びや成功への活力が沸いてくる作風と言えます。写実と抽象が混在した作品には、浮世絵へのオマージュも込められています。
本展では、約40点の「心」をテーマにした作品を展示します。是非、ご来場の上、独創的な村上美穂の世界をお楽しみ下さい。
村上 美穂 (むらかみ みほ)
洋画家。10歳より油彩の初歩を学び、美大卒業後は既存の画派に属することなく独自の活動を展開。1995年の阪神・淡路大震災を体験して後は「心」をテーマに描いている。2009年から2016年にかけて、ル・サロン展、サロン・ドートンヌ展(フランス)、個展(フランス・パリ2回)、ストラスブール・ヨーロッパ現代アートフェア(フランス3回)、リールグランパレ現代アートフェア(フランス3回)に出展するなど、海外でも活躍している。
会期 | 9/13 (Thu)-9/19 (Wed) |
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開催時間 | Mon-Fri 10:00 am-6:00 pm Sat 10:00 am-17:00 pm Closed on Sundays |
場所 | The Nippon Gallery at The Nippon Club 7th Floor 145 West 57th Street, New York, NY 10019 |
入館料 | Admission: Free |
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