展覧会
山田彊一 「妖怪インニューヨーク」展
日本ギャラリーでは、来る10月27日から11月2日まで、ポケモンGO のようにニューヨークに潜んでいる妖怪を探し出し、独自の絵にした山田彊一氏の『妖怪・イン・ニューヨーク展』を開催致します。
山田氏は名古屋市在住の現代美術作家です。24歳の頃から妖怪を描き始め、その妖怪画は、大阪国立国際美術館や愛知県立美術館、刈谷美術館等にコレクションされています。
山田氏は、古くから言い伝えられた妖怪を探したり研究したりするのではなく、不思議な現象、変わった人間、建物などを全て妖怪として捉え、それを独自の解釈で妖怪に仕立て上げます。そして、2013年7月に「名古屋力・妖怪篇」として、尾張の妖怪たちを暴きだしました。この出版の数ヵ月後に「妖怪ウオッチ」のテレビ番組が始まりました。
山田氏は、2014年美術展のためにニューヨークに滞在し、ここでも妖怪探しに興味を持ちました。その後も、この地を訪れて妖怪を見つけ出し、老舗出版社から「妖怪インニューヨーク」として出版しました。本展では、「妖怪・ブルックリン橋こうもりと北斎」など、ニューヨークを題材にした山田氏のオリジナル妖怪32作品を発表します。
「日本人である私としては、島国国家であるが故、面白い妖怪を創り出せた日本人のセンスで、ニューヨークの妖怪創造者になりたいという願望があります。アニメ、漫画に日本人が強いのは同じ理由によると思われます。日本の妖怪画家である私がニューヨークでどのような評価を受けるのか楽しみですし、緊張もしています」と本展にかける思いを話しています。
日本のプロの妖怪作家がニューヨークの妖怪をどのように描くか、ご期待下さい。
■ ギャラリートーク 『妖怪インニューヨーク』
妖怪とはどんな生き物かどんなお化けか、どんな人間か。ニューヨークでどんな妖怪を山田氏は探したのか。妖怪博士こと、山田彊一氏に、日本妖怪と比較しながら、お話を伺います。
2016年10月29日(土) 午後1時半 – 午後2時半
要予約:yhonda@nipponclub.org
山田彊一 やまだきょういち
1938年、名古屋城の北東1kmに生まれる。愛知教育大学美術科卒。現在、現代美術作家 エッセイスト、日本民族芸術学会会員、名古屋をアートでおもしろくする会代表、堀情報科学芸術振興財団理事。現代美術作家である山田氏は、1964年にニューヨークで開催された戦後初の「日本人アーティスト選抜14人展」に最年少で選ばれ、作品がニューヨークオズグット画廊にて展示されました。その後国内外の数々のコンクールで大賞を取り、第1回和歌山版画ビエンナーレでは、審査員だったアメリカの著名画家サム・フランシスが彼の作品を大絶賛し、グランプリを獲得しました。世界各国での個展開催の他、エッセイストとしてもたくさんの著書を出版しています。
<作品収蔵>
ブルガリア国立美術館、スペインバルセロナ大学、中国美術学院、メキシコモンテレー美術館、 大阪国立国際美術館、大阪府美術館(準備中)、愛知県美術館、和歌山県美術館、茨城県立近代美術館、愛知県刈谷市美術館、豊川市桜ヶ丘ミュージアム、大阪朝日放送ABCギャラリー、名古屋市堀美術館、愛知県東浦町資料館等
<著書>
『そして地獄・そして芸術』(ギャラリー安里)、『中学が爆発する』(風媒社)、『きしめん紳士が行く』(風媒社)、『ナゴ・ナラ』(名古屋ハラスメント)(アドア出版)、『おもしろ老後生活術』 (黎明書房)、『ピカソはやっぱり名古屋人』 (アドア出版)、『僕らにできる教育革命』 (アドア出版)、『名古屋力・アート編』(ワイズ出版)、『名古屋力・妖怪篇』(ワイズ出版)、『妖怪インニューヨーク』(ワイズ出版)等
会期 | 2016年10月27日(木)-11月2日(水) |
---|---|
開催時間 | 10:00 am - 6:00 pm (月-金) 10:00 am – 5:00 pm (土) |
場所 | 日本ギャラリー 於:日本クラブ 7階 |
入館料 | 無料 |
詳細 | Tel:(212)581-2223 Fax: (212) 581-3332 E-mail: info@nipponclub.org URL: www.nipponclub.org |