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展覧会

「エルトゥールル号展~トルコと日本 友好の航路」

1890年、オスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」が、和歌山県・串本沖で台風に巻き込まれて遭難。587名の犠牲者を出す未曾有の大惨事になりました。当時、串本町の住民は総出で救助・救護を行い、69名を助けました。この時の救助活動が後のトルコと日本の両国の友好関係の始まりになったと言われています。

トルコの海洋考古学者トゥファン・トゥランル博士とベルタ・リエド博士を初めとする、「エルトゥールル号海底遺品発掘調査団」により、2007年から遺品引き上げ・発掘調査が行われています。

本展では、120年以上の時を経て引き揚げられた8000点以上の遺物の中から一部を展示いたします。また、当時の歴史を語る貴重な遺物や、発掘調査・脱塩処理・保存処理・復元・写真記録・遺物の研究など、水中考古学を取り巻く様々な活動をパネルと映像でご紹介し、改めて当時を振り返ります。

事故を説明している当時の役員の手紙や、串本町の医師による船員の医療報告書などの貴重な文書の複製も併せて展示致します。小さなお子様向けには、トゥランル博士が書いた絵本から一部を抜粋し、イラストでエルトゥールル号の海難についてご紹介いたします。

会期:2018年11月27日(火)~11月29日(木)
場所:日本ギャラリー 於:日本クラブ 7階
時間:10:00 am~6:00 pm
入場無料
詳細: 212-581-2223
E-mail: info@nipponclub.org

後援:後援:BOSAV(ボドルム&カリア文化芸術振興)財団 (トルコ ボドルム)、
テキサス州水中考古学研究所、和歌山県東牟婁郡串本町

(参考)日本とトルコの相互救出劇と友好について
トルコの軍艦エルトゥールル号が、答礼のため日本に表敬航海をした帰り、台風に遭遇。和歌山県串本沖で遭難沈没。漆黒の闇と嵐の中、串本樫野崎の島民は必至に乗組員の救出に当たりました。自分たちの食料をすべて分け与え、寒さで震える救出された乗組員たちを裸になって布団で一緒に暖めたと言います。

そのエルトゥールル号事件から約100年後の1985年3月、イラン・イラク戦争が勃発。外国人はその直前に自国派遣の航空機で次々と脱出。しかし、日本は救出機を出せず215人の日本人が取り残されてしまいます。窮地に立たされた日本人を救出するため、戦火の空港に飛来したのがトルコの航空機でした。航空機を派遣したトルコの大使は、「トルコは百年前の恩を忘れていない」と語ったといいます。

そして、2011年の東日本大震災の発生後真っ先に100億円の支援を行なってくれたのもトルコでした。

会期 11/27(Tue)-11/29(Thu)
開催時間 10:00 am~6:00 pm
場所 日本ギャラリー (日本クラブ 7階)
入館料 Admission: Free
詳細

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