ウェビナー ニューヨーク日本人教育審議会の教育相談室相談員に聞く「パンデミックの中での子どもの学習と心の支援&親のセルフケアの重要性について」を開催しました
2020年7月9日(木) 午後7時〜8時(東部標準時)開催
パンデミックによって、子どもを取り巻く生活環境が大きく変わりました。生活の乱れや健康上の問題、学習の遅れなど、親にとって心配は増すばかり。依然続く厳しい状況下、大人も子どもも大なり小なりのストレスを抱えているのではないでしょうか。
日本クラブでは、ニューヨーク州認定スクール・サイコロジストのバーンズ亀山静子氏と、ニューヨーク州認定クリニカル・サイコロジストの森真佐子氏をお迎えし、親と子どもの心のケアを中心にお話を伺いました。
▼視聴者の皆様からのご感想
“自粛中の我が子をどう理解するか、応援するか、が具体的に示されていました。また、自分自身のメンタル面を良い状態にどうやって取り組むかの具体的な方法が分かりました。”
“疑問や不安に思っていたことを具体的に説明して頂けたので、安心する事ができました。また親である私と子ども達との向き合い方に対して、とても参考になりました。”
“マインドフルネスのことが聞いたことはあっても良く分からなかったので、それを良い状態に保つ具体的な方法が聞けたことはよかった。 子どもの立場からの話が聞けたのも視野が広がるきっかけになった。”
“一人で何となく考えてたことが、きちんと言葉で確認することができた。 子どもから取り上げられたものもあるということが再認識できた。 大黒柱はお母さんという言葉が心に響いた。”
“子供のやる気のおこしかたや、親のセルフケアの重要性がわかりよかったです。ありがとうございました。”
“お子さんの多い方、小さいお子さんのいる友人は皆さん同じような悩みを抱えていらっしゃるので、参考になると思います。”
▼トピックスと講師
「パンデミックの中で子どもの学習と心を支援する」
バーンズ亀山静子(Shizuko K. Barnes)
現地校も日本人学校も3月から学校が開かないまま、オンライン学習が続きました。自宅待機と休校が長引くことで、親御さんには、お子さんの学習支援から生活面のしつけ、精神面でのケアも必要となり大変です。何か月も続いた自粛生活で親子双方に大きなストレスを抱えている家庭も多くなっています。社会は再開に向かっていますがこの先どうなるかは不透明で、学校に至っては夏以降の動向もまだわからないままです。そんな状況の中でどんなことに気をつけて夏を過ごしたらよいか、みなさんで一緒に考えていきませんか。
プロフィール:バーンズ亀山静子(Shizuko K. Barnes)
ニューヨーク州認定スクールサイコロジスト。同州の特別支援教育の教師資格も持つ。現地の教育委員会を通じ、幼稚園から高校まで現地校・日本人学校を問わず家庭で日本語で話す子どもの発達・教育・適応に関しての仕事に携わる。おもに心理教育アセスメント、学校のスタッフや保護者とのコンサルテーション、子どもの指導やカウンセリングなどを行う。ニューヨーク日本人教育審議会・教育文化交流センター教育相談室の相談員。ニュージャージー日本人学校、ニューヨーク補習授業校のスクールカウンセラー。早稲田大学大学院、東京家政大学大学院の非常勤講師。
「パンデミックの中での親のセルフケアの重要性」
森真佐子(Masako Mori, Ph.D.)
アメリカの心理学研究により、親の心理状態は子どものそれに大きく影響を与えることがわかっています。パンデミックという非常事態の中、まだまだ先が見えない状態が続いています。今後も子ども達に必要な学習の支援や生活面でのしつけ、心のサポートをしていくために、親ごさんご自身がセルフケアに気をつけることが大切です。ウェビナーではエビデンスに基づいた効果的なセルフケアの方法をご紹介します。どうぞご参加ください。
プロフィール: 森 真佐子(Masako Mori, Ph.D.)
ニューヨーク州認定クリニカル・サイコロジスト (臨床心理学博士)
ニューヨーク日本人教育審議会教育文化交流センター教育相談室相談員
おもにニューヨーク周辺地域で暮らす幼児から高校生までの日本人または日本語を話す子ども達と保護者を対象に子どもの発達と心のケア、教育に関する相談のほか、補習授業校や日本人学校の教員を対象に、子どもの心のケアや発達障害、特別支援教育に関する研修会やワークショップを実施し、保護者向けの講演会も随時行っている。また、2003年より毎年アメリカ心理学会他、日米の心理学会において研究発表を行っており、これまでも子どものアイデンティティと自己肯定感の関係や日本人向けの心理療法の注意点等について発表している。
インタビュアー:前田正明 日本クラブ事務局長代行・JCCI専務理事代行
(技術監修:本下昌彦 / MSS-New York, Inc.)
今回、お忙しい合間を縫って、無償でお話頂きました講師のお二人には心より感謝を申し上げます。
今後も引き続き、日本クラブでは皆さまのお役に立てるウェビナーを企画しておりますので、ご意見・ご希望がございましたら、メールにてご連絡ください。