「92歳のピアニスト、シーモア・バーンスタイン氏と共に
〜『人生をより美しく』」を振り返って
2020年3月5日 日本クラブでは、「NYで最も人気があるピアノ教師」と呼ばれるシーモア・バーンスタイン氏をお迎えし、その人生、そして生きる意味や喜びなど、美しいピアノの旋律とともにお話し頂くイベント「92歳のピアニスト、シーモア・バーンスタイン氏と共に~『人生をより美しく』」を開催致しました。新型コロナウィルスのアウトブレイクが始まり、開催が危ぶまれる中、55名もの方が参加下さいました。
「シーモア先生」の奏でるバッハとブラームスの小品(バッハ:カンタータ第106番『神の時こそいと良き時なり』からソナティーナ(シーモア・バーンスタイン編曲)、ブラームス:間奏曲イ長調 作品118の2) を聴き、「シーモア先生」の至言の数々を味わい、そして世界中で上映され絶賛されたイーサン・ホーク監督・制作映画 “Seymour: An Introduction” (邦訳「シーモアさんと、大人のための人生入門」)の一部を鑑賞するという贅沢な内容でした。
イベント終了後、場所を4階のBar & Grillに移し、希望者のうち先着14名様に限定し、バーンスタイン氏を囲んでの夕食会を開催しました。参加者は、得難い共通の経験をもとに楽しく打ち解け、バーンスタイン氏やご自身のことなど楽しくお話しして頂く楽しいひと時を持たれたようです。多くの参加者より、バーンスタイン氏の温かい言葉に魅了され感銘を受けたとの感想が寄せられました。日本クラブカルチャー講座講師で、指揮者の伊藤玲阿奈氏もその一人です。
バーンスタイン氏と詩人で精神学教授のアンドリュー・ハーヴェー氏との対談書“Play Life More Beautifully”が、今年の2月に、日本クラブの長年の会員である小野山弘子氏による日本語訳「人生をより美しく」として音楽之友社から出版されました。詳細については、伊藤氏によるコラム「93歳のピアニストが教えてくれる、人生をより美しくする方法」に、バーンスタイン氏の至言と魅力が分かり易く紹介されています。ぜひご一読下さい。
https://note.com/tuttlemori/n/n49578933bba6?magazine_key=m2d77ecdb68f2