日本クラブスペシャル・ウェビナー
「吉屋敬氏によるフェルメールと『オランダの光』」
生前大きな名声を得ながら、その後長く忘れ去られていた画家、そしてわずか35〜36枚の作品しか現存せず、最大でも45〜46枚しか描かなかったと言われている寡作な画家がフェルメールです。その画家がなぜこれほどの名声を得たのでしょうか?
フェルメールには多くの謎がありますが、図版を映写しながら吉屋氏なりの考えで検証し、可能な限り以下のような謎を解き明かして頂きます。
・ フェルメールが描いたモティーフの意味は?当時の社会背景との関係は?
・ オランダの17世紀絵画に描かれ、ヨーロッパで『オランダの光』と呼ばれた特別な光とは?
・ フェルメールの光と『オランダの光』との関係は?
・ 寡作なのに何故これほどの名声を得たのか?
・ フェルメールが生きた世界と時代とは?
・ デッサンや習作は何故一枚も残っていないの?
多くの謎は解けて来つつありますが、フェルメールはこれからもまだ再発見される謎を秘めた画家です。
「最もフェルメール作品が多い国に住まれるアメリカの皆様に、今回のウェビナーを通して是非新たな角度からフェルメール作品を鑑賞していただければ」と吉屋氏は話しています。
2020年11月18日(水)
午後7時~ 8時
参加費:無料(任意で医療従事者へのお弁当プロジェクトへ寄付)
「真珠の耳飾りの女」1665-67 アムステルダム国立美術館蔵 / 「デルフト眺望」1661 or 1658-61 マウリッツハイス美術館蔵 / 「青衣の女」 アムステルダム国立美術館蔵
講師
吉屋 敬 (よしや けい) 画家・エッセイスト・ゴッホ研究家・オランダ在住
1965年ハーグの王立美術大学に留学以来オランダに在住。1973年(故)ユリアナ女王の戴冠25周年記念で、25名のオランダ人アーティストと一緒に女王の肖像画を描いた。画業と平行してエッセイや短編の執筆、ゴッホや初期ネーデルラント絵画の研究と執筆活動を開始し、オランダ、日本、ベルギー、アメリカ(NY)等で展覧会と講演などの活動を展開し現在に至る。ゴッホ研究では「青空の憂鬱=ゴッホの全足跡を辿る旅」、また初期ネーデルラント絵画については「ネーデルラント絵画を読む」、他にエッセイ集など5冊の著作がある。コレクション:ハーグ市立美寿術館、佐倉市立美術館、鎌倉市、ライデン大学、アムステルダム/ロッテルダム日本人学校他 オランダ芸術家協会ARTI正会員。日本旅行作家協会評議委員。フォーラムK主宰。
▶︎吉屋氏の作品は日本クラブWEBギャラリーからご覧いただけます。
【お問い合わせ】事務局の本多 (yhonda@nipponclub.org) まで