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イベント詳細

画家・文筆家 佐々木健二郎氏講演会
アメリカ絵画の本質
新大陸アメリカに渡ってきた移住者たちの造ったアート

講演会
09 / 22 / 16
  • 今日、アメリカは大統領選挙となれば、世界の注目を浴びる大国です。それは政治経済、軍事、科学技術の大国として世界の中心になったからです。また文化芸術の面でも映画、ミュージカル、ジャズはじめポップミュージック、ポップアート等大きな影響を世界に与えています。
     
    今でこそ大国ですが、アメリカの歴史は若く1620年、ピューリタンがプリマスロックに上陸したときから、建国の第一歩が始まったとされています。この広大な大陸にわずか102名で何も無い状態から生活が始まったと言えます。集団でロビンソン・クルーソーのような状態で、すべて素人仕事から始まったのです。移住者が増えるに連れ、村落ができ、地域社会ができてゆきます。成功者、金持ちも生まれます。そんな有力者は生まれ故郷を思い浮べることもあったでしょう。貴族、高位聖職者、大商人など自分の肖像画を画家に描かせ、飾っていることを想い出したでしょう。彼等も自分の成功した姿を子孫に残したい、という欲求を持ちました。しかし新大陸にまだ画家は存在しません。そこで手先の器用そうな大工、床屋などに描かせてみたのです。その結果、どんな肖像画が生まれたか。つまり素人画家により絵描きという概念のない社会で生まれた絵画ということになります。
     
    そんな特異な環境から生まれた作品は今では国宝扱いされています。今日の目で見ると新鮮で伝統とは無縁の面白さがあります。すべて素人から出発した開拓者たちの創ったアートは、アメリカ社会の発展にどのような役割を果たしてきたのでしょうか。
     
    「移住者の造ってきたアートから、今日のアメリカ人気質の萌芽がみられ、新大陸の自由な精神が見られます」と佐々木健二郎氏は言います。
     
    本講演会では代表的な作品をスライドで上映し、説明を加えてゆき、アメリカ人の国民性の一端を捉えます。アメリカの昔と今を絵画で知るユニークな講演会です。
     
    佐々木 健二郎(ささき けんじろう)氏 プロフィール
    1936年、仙台市生まれ。ニューヨーク在住。1961年、東北大教育学部美術科卒業。1966年、メキシコ・インスティチュート・アジェンテ卒業、MFAを取得。東北生活文化大学非常勤講師(1981-1996) や日本クラブ・カルチャー講座講師(1991-2004)を勤める。 NYアートスチューデンツ・リーグ「世界の青年美術家展」(NY)、ブルックリン美術館「全米版画展」(NY)等に出品。その他、ニューヨーク、東京、京都、仙台などで個展を開く。著書に『米国クラシック音楽ガイド』(東京キララ社/K&Bパブリッシャーズ)、『アメリカ絵画の本質』(文春新書)、『北の虹 宗谷を開拓した男たち』 (東京キララ社)などがある。
     
    開催日:2016年9月22日(木)
    時間:6:30-8:00pm (開場 6:00pm )
    一般$20 / 日本クラブ会員 $15 (1 ドリンク付)
    お申込み、お問い合わせ:
    日本クラブ(担当 本多 Tel: 212-581-2223 E-mail:yhonda@nipponclub.org)

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